12/28 DRY 読了

とことんついてない女性が堕ちていくって言うような内容が描かれていると裏表紙。金銭的、男運、騙され、等々で夜の世界に入っていく話だろうなと思っていたが、とんでもない本だった。

元々、主人公の女性は、母と祖母の3人で生活していたのだが、その母と祖母の喧嘩と言うか争いというかとんでもない罵り合いの中で成長したした人で、そこからの脱却をして結婚して、子供も二人でき幸せを感じていた。でも、その夫の祖母、祖父がとても厳しいというか、低レベルの生活している人を蔑む人達で、夫はその父母達に追従する様に、主人公を卑下して行き、そんな中で幸せを求められる事もなく結局離婚させられ、親権も得られず一人暮らしを始めた所から話は始まる。

罵り合いの絶えない実家ではあるが、色々あって実家暮らしを始め、隣家の幼馴染のお姉さんと再会し、仕事の相談とかで的確なアドバイスをもらったりするのだが、その幼馴染が凄かった。ネタバレするので内容は書けないが、「DRY」という題名に相応しい生き方をしていて、主人公はそれに無理矢理ながらもついていくようになっていく。想像を絶する行為の描写は読んでるだけで気持ちが悪くなった。こんな人居て欲しくない。

結局ハッピーエンドではないが、色々考えさせられる。生きるってなんだろうとか、家族ってなんだろうとか。

解説も同じようなことを言っていた。