7/31 殺した夫が帰ってきました 完読

久しぶりに推理小説読みたくなったので購入。結果、謎解きではなく、どちらかと言えば、サスペンスの方が強かった感あるも、おもしろかった。帯には1日で読むほど先を知りたくなったと書いてあったがそう思った。文章の運びも、展開も程よいところで、場面を切り替え、読んでいる者に納得感と次への疑問を投げかけてくる。なんと言っても、行間が広いので大変読みやすかった。

主人公はアパレル店員の女性で、会社がらみのストーカーに付き纏われている時に現れたのが、昔崖から突き落として殺した夫。その夫の正体を解明しながら、自分の生い立ちが語られていき、最後は意外な展開に転がっていく。

世の中にこんな境遇の人がまだ居るの?と思うような過去で、その時の友人との会話で、被害にあっているにもかかわらず、届出したく無いのは、それでも今まで得られなかった幸せを感じているから、とあったのだが、このくだりを読んでいて、電車の中で泣いてしまった。