8/7 異邦人(いりびと) 完読

面白かった。さすが原田マハさん。

画廊の副社長で旦那さんが銀座画商の2代目である主人公の女性が懐妊し、東日本大震災直後の東京から避難のために京都へ行き、京都の四季を背景に出産するまでの物語なのだが、震災があったばっかりに、京都へ行ったばっかりに、様々な事実が判明して、人生が大きく変わっていくと言う内容。最後は、ほー、そうなるんかいと言う、予想できない結末で、後半は何回か読み返しながらではあるが、読むスピードが早くなっていった。

当然、絵画の事とかも話の筋でしっかり入っていて、いつもながらスマホ片手に画家を検索しながら読んでいった。後半、話は急展開しすぎの感はあるものの、納得のいく筋であり、何回も書くがさすが原田さんと言うところ。

今まで読んだ原田さんの主人公達はみな芸術を生業にしている人達なので、当然セレブであり、プライドがあり、上品ではあるが、それがさりげなく描かれていて、別世界の人って感じがしないのは、文章力があるからなのだろう。

それと、京都の四季に関しても、さりげない上品感で表現されていて、京都へ行きたくなった。