3/10 オール・ノット 読了

柚月さんの講演会でサイン欲しさに買った。「今までの柚月さんと違う」なんて言葉が帯に書いてあったので購入。しかも文庫でなく新書。

最近電車に乗らないので、本を読了する時間が極端に長くなった。なので、一気に読めず、前の方を忘れながら読んでる感じ。結果、面白さが減っているのだろうか。正直、余り面白くなかった。

何をやっても上手くいかない女性が、風変わりな叔母さんと会い、親しくなり、少しずつ成長していくって言う話で、「BUTTER」と似ているなぁと思いながら読んでいたら、途中からその叔母さんの生い立ちを追いかけて、さらにその叔母さんの親やら友人やらの生い立ちを描いて、最後に主人公の女性が総括してるって感じの本だった。途中、社会的な不条理なども挟みながら現状起こっている社会問題をさり気なく避難している所もあるが、なんか弱い感じがした。講演で「作家は世の中のBUGになれ」っていたのにちょっと残念。

この本、女性の同性愛とか宝石の話な洋服の話や料理の話が多分に出ているので、女性には面白いのだろうなと感じた。こう書くと語弊が有るので、私の興味はくすぐらなかったと訂正。

内容よく理解してないけど、題名のオールノットって真珠ネックレスの結び方だそうなのだが、本の題名はこれよりもビーフティーにした方が良かったのではと思うぐらいビーフティーが出てきた気がする。