2/4 六人の嘘つきな大学生 読了

とある優良企業に対する就活の話。パンフレットに、働きやすく、福利もしっかりしていて、給料もそれなりに高額と記載している企業の就職試験で六人の学生が恐ろしほど高い倍率を通過して、最終面接する所まできており、最終面接では学生だけでディスカッションをして全員が内定すると言われている。その最終面接までは少し日にちが空くので学生達はその間、お互いの事を知るために何回か会って勉強会をする事に決め、実際に何回か会って、ある程度の親睦を深める事ができた。が、最終面接の数日前に会社から連絡があり、会社の事情により一人しか内定できなくなった、最終面接は案内通り学生達だけでのディスカッションで行うが、テーマは「内定者を一人に絞り込む」と言う事になった。そのディスカッション中に、謎の封筒が見つかり、その中身が、全ての学生達のマイナスイメージの告発メモで、その内容が明らかになるに従って、六人それぞれ疑心暗鬼になり、誰がこの封筒を置いたのか、誰がこの告発を作ったのかが争点となるディスカッションとなっていく。

小説の中盤、犯人が解るのだがそこから話は急展開。誰かは終わり間際でないと解らないが、この六人の内一人が自死してしまう。その内容をこれまた六人の内の就職が決まった一人が自死の理由を究明していく内に意外な真相が発覚していくのである。ほーなるほどそうくるかって言う展開が面白かったし、大筋には関係ないが、そこがつながってるのかと、感心もした。

自分の就活なんて、売り手市場の時だからさほど苦労していないが、今の就職活動って大変なんだなぁと思った。

色々考えさせるところもあって、面白かった。