11/1 映画の日 パピチャ未来へのランウェイ 鑑賞

なんの気なしに選んだ映画。パピチャってなんだろう。人名だと思ってたけど違ってた。後で調べたら、「愉快で魅力的で常識にとらわれない自由な女性」と言う意味の俗語だそうだ。確かにこの通りの女性達が主人公なのだが、凄まじい映画だった。

当時のアルジェリアの情勢はよくわからないが、とにかく女性は肌を隠して、家に居て家事をする者といった、女性差別が普通にはびこっている状況。
そんな中、ファッションに長けている学生が自由に生きようとする話。アルジェリアで本当にあった出来事を題材にして作ったとの事。
よくある話だと、そんな体制の中で良くやったね、で完結するのだが、この映画はちょっと衝撃的だった。撮影の仕方、暗転と無音をうまく使っているのだが、2カ所、「嘘だろ!」と叫んで、その後、数秒間目が皿のようになり瞬きできないシーンがあった。感動して泣くわけでも無く、ジーンとするでも無くただ事実を目の当たりにした時、こうなるのだろう。
それでも、前を向いて生きていこうとする人達にある意味力をもらえた気がする。