9/18 サロメ 完読

久々に原田マハさん、と言っても間、1ヶ月だが。次は何読もうと本屋で物色している時、この本に目がいって、パラパラとめくってみると、各章毎に全面真っ黒のページが2ページ。なんじゃこりぁ、物語的になんかあるんだろう、面白そう、と言うことで購入。

オーブリー・ビアズリーという挿絵画家とその姉、およびサロメという本を書いたワイルド・オスカーの話し。このビアズリーって言う画家、全く聞いたこともなく、どんな挿絵を描くのだろうと、ネットで調べると、言われてみればどっかで見た事ある、でも似た様な絵もその辺にある、この創始者ビアズリーかぁ。確かに画面上ではあるが、凄い緻密な絵で凄い絵だと感じた。

それにしてもマハさん、画家のフィクションの様なノンフィクション、凄い。どこまでが真実でどこまでが想像かが全くわからない。

でも、正直、今回のサロメは、前に読んだ、ルソーやピカソゴッホの時よりもちょっとかったるかった。それだけ書かないと伝わらないのか、サロメの内容が何度も出てくるし、ビアズリーの描いた絵の表現も何度も出てくるし。また、最後の方、読解力の無さなのか、イマイチよくわからなかった。こういうことかな?って感じで終わってしまってちょっと物足りなかった。

それでも、当時のロンドンやパリの情景や絵の表現はお見事。読んだ時こんな感じの絵かなって思いながらネットで調べてみてみると、感じた通りの絵で、さらにその奥まで色々見させてくれる。

ユダヤ教とか、当時のロンドンやパリの事をもっと知っていれば面白さ十倍像だっただろうなぁ。

冒頭の黒いページについては関係あるのかないのかわからずじまいだった。