3/27 天才 完読

入院中、移動図書館にあったので借りてみた。石原慎太郎さんにも、田中角栄さんにも興味は無かったので、あまり読む気はしなかった本。ページをパラパラとめくった所、文章の上下部分にかなりのスペースがあり、行間も小一の教科書かと思うくらい空いていたので、読むのには時間はかからないだろうと思ったのも、借りた理由。

物語りは角栄さんの生い立ちを、自分で語るという内容。なんで石原さんがここまで知ってんのとずっと思ってたけど、石原さんも議員さんだった事、忘れてた。
やはり、民間から国のトップに立った人は、幼い頃から物事を見る目が違っていた。金で人が動くとか、上位下達で物事は進むとかのからくりを幼い頃に意識していたとは、凄い。
ロッキードで退任していくのだが、今まで、本当に汚職していたと思っていたけど、この本によると、アメリカに嫌われてその嫌がらせではめられたらしい。今更ながら、ロッキードが何だったのか知りたくなった。
後、日本列島改造論。最近ようやく、角栄さんの構想に近づいたのでは無いだろか。ハード面だけだけど。ハードはできてきているが、実際の北日本の発展にはまだまだ程遠い状況ではある。でも、やはり先見の明があった事は否定できない。これも凄いと思う。
題名の天才。石原さんは角栄さんは政治における天才としてるので、この題名にしたのだろうが、本を読んでの感想は、角栄さんは天才と言うよりは努力家だと思った。自分のやりたい事、正しいと思う事を進めていく為に、あらゆる手段を使って実行していくには、閃きとかでは無く、コツコツ積み重ねた努力が不可欠なものでは無いだろうか。
でも偉大な人であったのは間違い無いだろう。アメリカに嫌われなければ、日本は今、どうなっていただろうな。