7/26 ファントム・ピークス 完読

本の帯に宮部みゆきさんが絶賛していると書いてあったので購入。十年前に書かれた本でこう言う本が面白いとあったので、期待大で読んだ。

結果、面白いのは面白いが、ふーんって感じかな。奥さんの体調の為、田舎暮らしを始め、幸せな生活をしていたところで、奥さんが行方不明。数年後かなり離れたところで頭蓋骨が発見された。その真相を探るべく、日々仕事の合間に探索をしているところで、第2、第3の失踪が立て続けに起こる。さあ犯人は?と言う内容。
以下ネタバレ。
結構前の方で大型動物の仕業ではないかと言っており、まさかそれで終わるのではないよねと思いながら進んで行くのだが、結局は野生のヒグマが犯人で、犯人探しの小説であったら、なんじゃこりゃぁと言ったところ。
ただ、テーマは犯人探しでは無く、人に飼われてしまった動物達の悲哀とか、不要になった動物達の処分の仕方だとか、人と動物達、ひいては人と自然の共存あり方に付いて、問題を投げかけていることがテーマなので、色々考えさせられる本ではあった。