12/23 儚い羊たちの祝宴 読了

店頭でどの本にしようかと選んでいた所、大どんでん返しの帯発見。大概この様な文言は短編が多く、これもそうかなと思い、まずは目次を見る。目次の各章の題名がいかにも短編、やっぱりと思って中身をペラペラ。なになら、なんとかの会っていう言葉が所々にあるでは無いか。もう少しで騙される所だった、短編じゃ無いんだと確信を持って購入。

ワクワクしながら第一章を読み始める。どこかの金持ちのお嬢様の付き人の話でその屋敷では数年に一人同じ日に人が殺されるのだが、そのミステリが明かされて行く内容。章終わりに近づくにつれ、真相が判明し、さあ次の章へどう展開するのかワクワクしながら読み進めると、完結してしまった。なんじゃ、やっぱり短編じゃん、と物凄くガッカリしてしまった。内容は面白く無いわけでは無いが、どうも短編は好まない。しょうが無いけど最後まで読もうと45章あるのか読んでいった。どれも、高貴な屋敷とその召使の話しで、殺意は持っていないようでその実、心の中でわだかまりが残っている人達の苦悩などが書かれている。とちょっと待て。3章目位から気付くのだがどの話の中にもバベルの会なる読書の会が絡んでいるでは無いか。これは最後の章はとんでもない大どんでん返しが有るだろうと期待は沸いてきた。

結論から言うと深い繋がりはなく、仮面を被った人の心の内はこう言った会で中和させているんだよって事が言いたかったのかなぁ。

解説読んでわかったのだが、インシテミルと同じ作者だった。