11/18 凍える島 完読

久しぶりの推理小説鮎川哲也賞受賞作。帯に、間違いなく面白い、と書いてあったので購入。

確かに面白くあったが、なんか腑に落ちないところもあり、間違いなく面白いとは言い難いと感じた。

孤島に八人避暑に行って、連続殺人が起こる。解説にも書いてあったが、アガサクリスティさんのそして誰もいなくなった、そのままじゃん。ただ、登場人物が、全員20代と言う所と、主人公の経営している喫茶店を通して全員何ならかで繋がっている所が違うのかな。

これも解説に書いてあったけど、推理小説に恋愛小説を重ねてあるって感じは確かにした。腑に落ちないのはもしかしたらそこなのかもしれない。何となれば、その恋愛が、ドロドロしすぎている感じがしたから。

ただ、最後の最後に、共感したところあり。名前のくだりであるが、ほう、そうきたかと感心した。名前って、親の姓を受け、親の決めた名前で一生を過ごす人が多いが、私の考えでは、成人して、社会人となった時、新たな名前、エンドネームを自分で考えて付けることは大変いい事である。私ごとではあるが、アマチュア劇団にはいり、そこでステージネームを考えた経験があり、その名前を考える時、今までの経験や思考に加え、これからどうしたい、将来像、など足りない頭で、いろんな調べ物をし、漢字をこねくり回して決定した。その行為はそれからの人生に少なからず影響を与えている、と感じているから。

若干、小説で書かれている内容とは異なるが、エンドネーム、良いですよ。