映画 プラットフォーム 鑑賞

先日ZOOM見た時の宣伝予告で面白そうだったので鑑賞。

ど真ん中に10畳くらいの穴がある20畳くらいのコンクリート造りの留置所みたいな箱の中。穴から上下を覗くと、終わりが見えないくらいの階層があり、その穴と同じ大きさのプラットフォームが上下するのだが、そのプラットフォームには山程の食事が乗せられて上階から1階づつ降りてくる。各階層には2名づつの囚人の様な人がおり、その囚人達が、上階から順に、プラットフォームの食べ物を食べられるのだが、時間制限があったり、食べ物を保持していると、耐えられない暑さまたは寒さの室温になる仕掛けになっている。なので当然下層に行くほど食料は無くなる。ひと月に一度、階層の変更がるのだが、どういう基準で、どの階層に行くのかは不明。今は、上階に居るので食事はあるが、来月はかなりの下層となり、何も食べられなくなる事もある、そんな場所。入る人は、何か一つだけ持って入ってもいい事になっており、主人公はドンキホーテの本、同室の者は何でもキレるナイフ、その他、ペットの犬だったりロープだったり、様々。そこで何年か過ごせば許可証が貰えるのだが、それが何の許可証なのか全くわからず。そもそも、先には、囚人の様な人と書いたが、そこに居る人は犯罪者だけでなく、自ら希望して入った人とかもいて、何故、何の為にそこに居るかも全くわからない。プラットフォーム自体も、でかいコンクリートの直方体の塊なのだが
、どうやって上下させているのかも謎と言うか、未知の世界の話なのかとも思わせる。加えて、映画の初っ端は、超高級料理店の厨房で食事を作り、シェフがそれを吟味しているシーンで、映画の最中、何回かそんなシーンが出てくるのだが、どう関係しているのかも全くわからず。
後半は、主人公ともう一人が、食事を分配できるよう、上層から下層まで説得、脅し、殺戮しながらプラットフォームに乗って降りて行き、最下層で真理めいた事に行き着いている様な感じなのだが、何の説明も解説も無く、エンドロールが始まる。エンドロール中、何だったんだ、と言うクエッションマークが頭の中で、無数に飛び交っていた。
勝手に解釈すると、人間のエゴと社会性を問うた内容になっているのだろうが、そう解釈しても、クエッションマークは消えない映画であった。
ただ、面白くなかったのかと言えばそうでも無く、そういう意味では、凄い映画だったのだろう。