8/8 弁護側の証人 読了

重ね表紙に「問い合わせ殺到」「180度ひっくり返る」などすごい本だと言うことが書いてあり、面白そうなので購入。

結論から言うと、本当にひっくり返り、再版を望んでいる事もよくわかるくらい面白かった。この本が私が1歳の頃に書かれたものと知ってさらに驚いた。確かに言葉尻に古臭さを感じていたが、そんなに古いものとも思えなかった。

道尾さんの解説に書いている逆さ富士の話もさすが。頭が下がった。

ストリップダンサーの玉の輿で、金持ちボンボンのところに相思相愛で嫁ぎ、その家庭で旦那様の父が殺害され、その犯人が捕まり死刑が決まっている所から物語が始まり、その犯人の無罪を信じて、新たな弁護士を雇いその判決を覆すと言う小説。あんまり書くとネタバレになるので書けないけど、冒頭のシーンのたった一言で読み手に状況を思い込ませ、その状況のもとで、全く違和感なく展開させて、最後に「えっ、えっ?」て言わせ、冒頭シーン他、要所要所を再読させられるテクニック。凄い。