4/19 逆転美人 読了

やられたって感じ。と言うよりは良く考えてるなあって感心と尊敬。

ルッキズム、外見だけで判断してしまう事、とあったが、美人に生まれたばっかりにドン底の人生を歩んできた女性の手記だけで構成されている小説。幼少期は連れ去られ未遂、学校では男子からの告白の嵐、それによる女性の嫉妬とイジメ、男子と付き合い始めるとイジメは止まるが、付き合いが長続きしない、「なんか違う」と言われてそれが繰り返され、自信喪失、イジメ再開、とうとう不登校となり学業も停滞、アルバイト先では人間関係はうまくいっていたが、美人であるが故の高収入のスカウト、それが社長の愛人業とわかり、ダッシュ退社、アルバイト先に戻るも気まずい感じとなりNG、そんな中、母親の病気と死、病院代を稼ぐためのキャバクラ勤めを始め、美人が故の高収入を得る事ができたが、同僚による詐欺で人間不信に、ひょんな事からバイト時に優しくしてくれた人と再会し結婚、子供が産まれてさあこれから幸せを掴もうとした矢先、旦那様の死、加えて、乗った車の事故で父親は亡くなり娘は車椅子が必要な障害者に、さらに追い討ちをかける様に、母娘が襲われ事件になり、面白おかしく報道される、っていう何とも悲惨な人生、発端は美人である事、いい事ばっかじゃ無いと言う事で逆転美人。この内容が、雑誌社から執筆の依頼により手記として発行された体で綴られている。ルッキズムの社会は良く無いと主張してこの手記は終わる。

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まだページが残っていて、追記ってあるんだけど。

ここからが、急転直下。凄いことになっていく。どう書いてもネタバレになるので書けない。とにかく騙された、と言うより全く気付かなかった。これに気づく人居るんだろうか?確かに若干の違和感は感じたけどまさかまさかの展開。

追記以降読んでいると鳥肌モンだった。先を知りたく読む速さも三倍ぐらいになった。