11/6 錯綜 警視庁武装捜査班 読了

10/3111/1に行った、花巻旅行の帰りに新幹線で読もうと思ってキオスクで購入。5種類くらいしかない中で選んだ本。結局、寝てしまって新幹線では1ページも読めなかったのだが。

結論、全く面白くなく、キオスクで買うとこんなもんか、と改めて認識してしまった。

警視庁の違法も問わない捜査を専門とした特殊な部署の捜査記録みたいな小説。一年前の未解決の殺人事件の犯人を追及して行く本筋で、途中途中に揚げられた容疑客が別件で犯罪者であったりして、横道に逸れながら、最後には当然犯人を挙げる所で終わりとなる。

そもそも論として、このチームの動きが、なんで初動捜査でできていないのか、何で1年間の捜査資料でそれがわからなかったの?これぐらい特殊捜査じゃなくても判るよねぇ、とずっと引っかかりながら、警視庁の上層部が絡んでいて、相棒みたいに、組織の腐敗なんかが最後にあってどんでん返しみたいなのも期待したのだが、全くの期待はずれ。クライマックスと残ページで、早いうちから期待は無くなってはいたが。

加えて、この特殊チームの会話のチープさ。全てが説明的で、内容を繰り返すパターンが多すぎ。電話でのやりとりをした後、その内容を捜査の相方に説明し・・・、っパターン。この言葉が何回も出てくるのはまだ良いとして、その後、電話の内容を掻い摘んで記載してあるのだ。私なんかの様に、読解力のない人間にはこちらの方がわかりやすいのだが、それでもうざったく感じた。あと、言葉の統一感のなさが気になった。「警察用電話」に「ポリスモード」とルビ降っているのだが、単にポリスモードだけ書かれている所があったり、自分達の部屋の事をアジトって書いたり事務所って書いたり、仲間のことを名前で書いたり元の部署で書いたり体型で書いたり、なんか意味あるのかなぁって考えながら読んだけど、チグハグで統一感がない様に思えた。

内容は分かり易くはあったが、小説って感じではなかった。実際の警察ってこんなもんだとは思うけど。