2/19  歪んだ波紋 完読

アカラシア治療のpoem手術で入院の際、病院で購入。ちょっとしかない小説の中で一番面白そうだったのでチョイス。結局、入院中は1ページも読まなかったが。

メディアのフェイクニュース、メイクニュースに関しての小説で、結局のところ、こんなまがいものの情報は世の中にはびこっており、何を信じていいのか分からなくなっていて、世に流れている情報を鵜呑みにするな、自分で確認せよ、と発信している本。

5章に別れており、それぞれ主人公が変わって、色んな虚偽情報に関わったり、追求したりして、オムニバスかいって感じながらも、それぞれの章の人物が知り合いであったり、振り返ってりして、一本筋は通っている様に感じた。

自分には、メディアの内容ということもあり、とっつきにくい言葉が出てきて正直内容を把握できてはいないのだが、虚偽情報が飛び交っていること、それをやらなければならなくなっている世の中になっていること、誰も止めることができないこと、が良くわかった。

国会なんか見てても、それが罷り通っているし、一般庶民はそれを正したくてもなすすべを知らないし、いっとき経てば忘れてしまうし、権力者のなすがままになっている社会なんだと実感してしまう。

たまたまかどうか、この本を読んでいる時のテレビはフェイクニュースのことを取り扱っているものが多かった様な気がする。今流行りなのか。