4/3 最後のトリック 読了

初めてやってしまった。過去読んだ事のある本を手にしてしまった。まだ、読了後の感想文書いてない時に読んでいた。ただし今回は図書館借りの本だったのでまあいいかと思い改めて読んでみた。

朧げながら覚えていたが、ストーリーの展開、核となるトリックまでも記憶になかった。そう言う意味では新しかった。

ある作家のところに届いた一通の手紙、内容は、今まで誰も手掛けなかったミステリ、「読んでいる読者が犯人」と言うアイデアを買わないか、と言うものだった。

差出人は全く不明で、しかもその内容が断片的に何回かに分けて手紙で送られてくる。

作家はその事を友人や妻に相談しながらその手紙が気になってしょうがない。合間合間に、全く関係のない様な心理学者の超心理実験の話やら、突然訪問された保険屋との会話とか挟みながら手紙の内容が綴られている。この本の半分は手紙の内容かと思うぐらいの長さ。

そう言う意味では、読み易い本ではあった。

最後には確かに「読んでいる読者が犯人」にはなっているが、なんか無理がある様な感じがし、モヤモヤは残った。

最後に解説書いてあったが、推理小説の歴史をつらつら書いていたが、何を言いたいのか分からなかった。この本のトリックの凄さを推理小説の経緯を述べる事によって伝えたかったのだろうが、ちんぷんかんぷん。私の読解力のせいだろうが。