8/19 死にたくなったら電話して 読了

なんでこんな本選んだんだろうって後悔では無いけど思ってしまった本。帯に「絶賛の嵐」とか「砂の女の現代版」とか、すごい文句があったからだろうか。

バイトしている浪人生が主人公。バイト仲間と行ったキャバクラにいたキャバ嬢が後に主人公の彼女になるのだが、この女性の言動が、主人公に絡みつき、そこから抜け出せなくなって、結末は書いていないのだが、行き着くところ、「死」まで行ってしまうと言うお話。

この女性の考え方は、ことごとく、結構腑に落ちる考え方で、超理想的で、行き着く所は確かに死か神かであり、実践できる人は皆無だろうと思う。それを実践してしている女性と付き合っていると恐らく引き摺り込まれる、個人を対象にした宗教、ひいてはカルトの様なものなんだろう。

砂の女とはちょっと違うんじゃないかな。砂の女は基本的に生きようとしており、こちらの女性は死を意識した生活と言うか人間感で生きているので、状況は同じ様だが、根本が違うと思う。