4/15 そして扉が閉ざされた 完読

これも、舞台にしたら面白いのではと思った。なんせ登場人物が少ないし、基本的に閉ざされた空間での展開なので、舞台化しやすいと感じた。

主人公が目覚めるところから始まるのだが、そこは閉ざされたシェルターで、すでに3人の人物がそこに居る。彼らは、事故死したと思われる女性の関係者で、3ヶ月前にその女性の別荘で3日間を過ごしている関係なのだが、なぜそのシェルターに入れられたのかは皆目解らない状態。そんな中、お前らが殺したんだと言うメッセージを見つけ、その4人が、3ヶ月前の記憶を辿りつつ、真相を追っていくと言う筋。

断片的に、それぞれがその当時を思い出しながら進んでいくので、それぞれが疑わしくもあり、明白でもあり、行ったり来たりしていく様はとてもミステリアスで面白いし、警察とか検事とか探偵とか一切介入せずに進んでいくので、とてもわかりやすい内容になっている。最後にへーそうなってたんだと意外性もあり、腑に落ちる展開であった。

岡崎二人さんの作品なのだが、2人の作家の共同執筆なのだそうだ。解説読んでて初めて気がついたのだが、昨年末読んだ「99%の誘拐」と同じ作者との事。この時の感想を読むと、結構絶賛していた。なんで覚えてなかったのだろうか。