6/4 横浜大戦争 明治編 完読

読んだ読んだ。明治編。神が主人公だとなんでもありだなぁって読んでしまったが、やっぱりそれでも面白かった。土地神様の人間臭さとか、明治初期の頃の「民」の純朴さとか、とてもわかりやすく書いてあり、何となく先が読めるのだが、スッと胸に落ちてくる、こんなん好きだなぁ。

大戦争を経た土地神様が、明治にタイムスリップして、事件に巻き込まれて解決すると言う話なのだが、「民」が結構関わっている分ちょっとご都合的な所もあるが、納得できる範囲だった。

本編もさることながら、最後の付録部分はとても面白かった。本編とは全く関係なく、それぞれの区の土地神様の何気ない休日で普段の生活の事やら朝食はどんなん食べてるとか、その日はみんな7時に飲み会に集まることになるのだが、それぞれが横浜の地域を生かし、自分を活かした休日を過ごして行く情景は面白かった。

尾道茶寮では、物に付く神様、今回は土地に付く神様、ちょっと前に三大宗教の神や救世主や指導者、この頃神付いている。キリスト教では唯一神を唱えているが、自分としては、あらゆる物に神が付いている考えの方が胸に落ちる。本当はその先に、あらゆる物に神が付いていると言う事を考えている人の心に神はいると思う。それと、雲上雲下にあった、神は人間によって存在していると言う事、つまりは、人間そのものが神、いろんな神なんだろうと自分では結論つけている。思慮浅かなぁ。