4/20 映画KINGDOM 観た

4/20  映画  KINGDOM  観た

物凄く良かった。漫画の実写化なのであまり期待してなかったのだが、内容、ビジュアル共に文句ナシ。特に難しいと思っていたのが、橋本環奈の河了貂と長澤まさみの楊端和と大沢たかおの王騎なのだが、お見事。役者のイメージが強すぎて、役が食われると思ったが、流石名俳優。要潤の騰がココココ言ったら100点だったのだが。河了貂は漫画中でも下手したら浮いていく恐れのあるキャラで、女の子が、男の子に見える様に演じなければならず、それを20前後の人が演るとどうやっても嘘くさく見えるのだが、何の違和感も無かった。どろろを演じた柴崎コウをおもいだした。長澤まさみのアクションに注目していたのであるが、鳥肌が立つぐらい、カッコよかった。持ち前の笑顔がかなり生きていた。王騎は漫画の中でもマンガチックな顔であり、しかも不気味な存在でかつ過去の栄光を背負いつつ、若者の今後を期待していると言った、複雑な役を、短時間の間に表現しなければならないのだが、これもお見事。
もし次があるとしたら、羌瘣の配役がかなり難しいだろう。
ストーリーについては、元々が面白ので、どう作ってもズレようが無いのだが、一つだけ、惜しいと思った所あり。
左慈とランカイの場面を入れ替えた所。ランカイと成蟜の関係をもうちょっと踏み込んで、権力のみの主従関係で成り立っているランカイの絶対強者に対して、仲間との信頼関係で立ち向かう信が、その絆の強さによって、戦闘の中で強くなって最後に勝利を得る様はこの映画の主題だろうが、左慈との格闘ではちょっと物足りなかった。
何はともあれ、久々にスカッとした映画だった。