10/5 白村江 完読

いやー長かった。白村江の戦いってよく知らなかったから興味が出て購入。唐・新羅連合軍と百済・倭連合軍が百済の滅亡をかけて白村江で戦ったもの。白村江は「はくすきのえ」?「はくそんこう」?新羅は「しらぎ」?「しんら」?百済は「くだら」?「ひゃくさい」?自分が覚えている読み方はどれも前者でこの本は後者のルビが打ってあった。ただ最後の最後に倭の葛城皇子の会話の中で「はくそんこう」ではなく「はくすきのえ」としていたのだが何か意味があったのだろうか。 それにしても、人の名前、特に倭の人たちの名前が読み難く、覚え難く、また、新羅百済高句麗、倭、全ての国で王の交代、実力者の台頭、交代があり、各国要人の行き来が頻繁で、この人誰だっけ?ってしょっちゅう振り返って読んだ。 後でウキペディアで調べてわかったのだが、史実に合わせたフィクションの様で、よく考えたなぁと感心してしまった。史実では百済王子の李豊璋は倭に亡命とだけあるのだが、百済の政権闘争で負けた李豊璋、まだ少年だった、を倭の蘇我入鹿が拾って、倭で育てたとしており、その後倭の政権闘争で台頭した葛城皇子が、その李豊璋を利用して白村江の戦いを引き起こしたとしている。この内容が一般的に知られているのかどうかは知らないけど、この発想は面白いと思った。 5国を跨いでの紛争で、プチ中国史を読んでいるようであった。そういう意味では大変面白かった。