10/5 羅生門・鼻 完読

8/末に高校事変読んだ後、完読するのに1ヶ月以上もかかってしまった。解説等含めて300ページ足らずの本でしかも短編なのに。半分ぐらい読むまで注解を読まずにいたのだが、途中で、注解のページが、この本の約1/5を占めており、読まないといけない様な気がして、最初から注解入りで読み返した事も有るが、時間かかりすぎ。何故か、数ページ読むと睡魔が遅い、遅々として先に進まなかった。決して読みにくい物ではなかったのに。

羅生門、鼻、芋粥、運、袈裟と盛遠邪宗門、好色、俊寛の8作品が載っていた。
羅生門は映画を思い描いていたのだが、ストーリーのベースになっている感じがしただけで、特に面白いものとは思わなかった。でも、これをベースにして映画羅生門を撮ったとしたらこの映画脚本家はやっぱり天才だ。後、面白かったのは好色。書き下ろして舞台にのせたら面白いと思った。邪宗門だが、この短編の中で最も長く、キリスト教と仏教の戦いがどういう結末になるのかワクワクして読んでいたのだが、まさかの未完。本気でなんじゃこりゃと言ってしまった。後は、どうと言う事の無い内容。そうそう。先に注解の事を書いたが、どういう基準で注を付けたのか意味不明。それくらい誰でもわかるだろうと思われるものが上げてあったり、意味不明なものが上がってなかったり。これがかえってかったるくなって眠くなったのかも。
注解を読んでると、古事記とか平家物語とか源氏物語とか、古典の内容が多分に有ったので、こう言った古典を知っていると面白かったのだろうが、芥川龍之介が有名な理由が全くわからなかった。