9/20 湯治

世の中、4連休。コロナの影響でgo toキャンペーン真っ只中。この際だから、思いつき湯治旅行にでも行こうと思い立ち、前日旅行会社巡りをしたが、相談するのも全て予約必須でどこも相手にされず。そんな中でも、空いている数分間ならと相談に乗ってくれた所数社あったが、さすがに4連休でgo toが絡んでて、前日のツアー予約は無理だとの事。当たり前といえば当たり前だった。それでも諦めきれずネットで色々調べていたら、何と川崎に湯治温泉が有るではないか。しかも宮前区、歩くと自宅から1.5時間位の所に、有馬湯治温泉旅館と言う所あり。でも、ネット上ではそんなに詳しく無く、写真とか見るとなんか胡散臭い感じもするのでどうしようか迷った。でも、元々、行こうと思っていた所が、さびれた旅館だったので、取り敢えず行ってみる事にした。

結果的に良かった事を先に記しておく。
まず、行く前に電話を入れて、タオルとか有るのとか、日帰りで行けるのかとか、今日の混み具合とか聞いて、問題ない事確認。歩いても行けるが、ちょっとしんどいと思い、電車とバスで行ってみた。外観は、案の定、ここが温泉旅館?と言う感じで、とにかく中に入ってみた。普通の家の玄関みたいで、右側に事務所、左側に8畳程の畳部屋があり、スリッパに履き替え、お金を払い、タオルを借りる。
普通の銭湯をイメージしていたのだが、想像が外れた。ちょっとした廊下を歩いて脱衣所へ。ここも狭く、ロッカーは30人分ぐらい有るが、実際に脱衣するとなると7人ぐらいしかできそうにない狭さ。しかも、壊れたロッカー多数。風呂の中に、一人入っていたが、私が着替えている最中に退場したため貸し切り状態。風呂場は、カランが15箇所ぐらい有るが、全部一斉には使えないんではないか。また湯船は5人が精一杯だろう。でも、湯治温泉と言うだけあり、お湯は緑から茶褐色で、鉄分バリバリのお湯で、身体が癒されたいる感じがものすごくした。普段、風呂には30分ぐらいしか入らないがこの時は約1時間風呂場にいた。その間、お客は2人のみだったのでかなりのんびりできた。
そんなに熱いお湯ではなかったが、上がったときは身体がポカポカになってなかなか冷めなかった。
風呂から上がると、先に書いた8畳間で休ませてもらった。その8畳にはおじいさんと小学生の孫がくつろいでいて、非常に入り難かったが、休んでいると普通の家族の様な感じがするぐらい、気遣い無用だった。おじいさん曰く。ここの温泉は療養温泉として認定されている所で、神奈川県はここしか無いとの事。療養温泉の定義まで見せてもらった。とにかく鉄分の量が半端無い位多い様だ。また、かなり有名人も来るらしく、アントニオ猪木とかジャンボ鶴田とかの名前が出てきたり、その時は話半分ぐらいで聞いていた。暫くするとお客が来て風呂に入る前に、8畳間に入ってきて、何やらポスターにサインしてるので、どちらさんですかとかいた所、キックボクシングのチャンピオンだそうだ。勝次という名前のボクサーで、確かにポスターに出ているその人だった。緊張して、握手もサインも写真も言い出せなく、何気ない会話をちょこっとしたたけで終わってしまった。あまりに身近に有名人が居るとこうなるものなのかと実感した。
帰りる途中もまだ暖かく、気分的に身体も軽くなった感じがしていた。多分本当に良い温泉だったのだろう。