7/16 高校事変Ⅶ 完読

1ヶ月振りの読書。大好きな高校事変なのに、時間を要してしまった。

毎回感想で書くが、今度も、コロナの影響で自粛の時期に合わせて、もしくはその先を読んでの事変で、加えて、武蔵小杉が頻繁に出てくるため、とてもフィクションとは思えず、身近な事変を書いている様に感じる。オリンピックの延期、もしかして中止とか、も物語の内容にかなり絡んでくる。こんなタイムリーに小説って書けるものなのだろうか。
今回は甲子園が舞台なのだが、甲子園の構造を知っているともっと臨場感があっだろうと思う。
前半、過去の話だったのでうーんという感じだったが、きっちり後半に繋がっていて、やっぱり面白い。逆に前半の部分で、以前知りたかった結衣がなぜこうなったのかを上手く伝えている。お見事。
後半で、青春とは、若さとはと言った文が出てくるのだけれど、歳を取るにつれ将来を予測して行動に移るようになるが、その将来を今日、明日のレンジでとらえらて行動できるのが若さであり、青春なんだろう、とあった。なるほどと思って、自分を振り返って見ると、この歳になって未だに将来を身近な事として捉えて行動している感あり、まだ若いんだと一瞬思ったが、ただ単に大人になれていないだけだと再認識した。
刊が増えるにつれ、結衣の理解者が増えているのは良かったと思うのだが、本当に理解して良いのかどうか、目には目をで良いのか、が問われているのだろうと感じる。
最後にまたもや新たなきょうだいが登場し、新たな展開が楽しみである。