6/10 新撰組 最後の勇士たち 完読

これも病院の売店で購入。退院に合わせて完読できそうな物を選択。なので、そんなにも期待していなかった本。ましてや、前2冊が余り面白くなかったので、流し読み感覚で読み始めた本。

最初はとっつきにくかったが、読んでいく内にのめり込んでいった。新撰組って幕末の頃のことしか知らず、さして興味も無かったので、特に維新後の生き残りの事などまるで知らなかった。読んでいて、ラストサムライを思い出した。
維新後の新しい世の中になっていく中、生き残った隊士達は、武士として最期まで幕府に忠義を持って生きるか、新しい時代の中で新たな力を発揮させるか考え方の葛藤をよく表していた。
新政府となった直後については余り認識がなかったのだが、この小説では、トウキョウの状況が絵的にも空想できる様な書き方がされていたため、状況が良く分かった。