5/2 炎罪 完読

これも、病院の売店で買った本、という事で、余り期待していなかった物。期待してない方が面白さが増すのかどうか判らないが、面白かった。

ある病院が全焼してそこから遺体が見つかり、自殺か他殺かと言うことで、容疑者が上るのだが、主人公の女性刑事の直感で真相が暴かれて行くと言うストーリー。この主人公の小説はシリーズ物で、今回のは第二段なのだが、簡潔に正確や素性が描かれているので判り易かった。何故そんな直感が働くのかとか。主人公だけで無く、被害者や容疑者の家族や、犯人に至るまで、個人個人が丁寧にしかも簡潔に描かれてと、解説にも書いてあったが、まさしくそう思った。
この作者もどこかで見た様なと思って調べたら、「白砂」を書いた人と同じ人であった。白砂よりは断然面白いと思った。