12/8 悪鬼のウイルス 完読


学生のカップル2組が夏休みに興味本位で探検に行った寒村がとんでも無いことになっておりそれに巻き込まれてしまうと言う小説。
これだけ書くととてつもなくつまんなそうであるが、ある意味衝撃的で、なんでこんなになっているのだろう、とか、結末はどうなるのだろうとか、気になって気になって、つるつると読み進んで行くほど面白かった。
どこまで書くとネタバレになるのかわからないが、以下はある程度ネタバレになるかもしれないけど、これを書かないと感想もへったくれも無いので一応書いておく。
寒村で一番に出会ったのは、子供達が一人の子供を射殺する所で、そのあと、学生4人はその子供達に捕まって、檻に入れられる。そこには家畜同然の大人がいて、子供達に飼われている状態。
要するにこの村は、子供達が支配しているのだが、なんでそうなったかが、後半わかり、そこには、少年少女虐待が絡んでおり、さらにそれを知っている親達が見て見ぬ振りをしている。まさに、子供達が保身の為に仕方なくそうしている状況なのである。
大人と子供の区別は厳密に年齢で決められていて、足を踏み入れた学生達は、そのボーダーラインの前後で支配する側とされる側に別れてしまうのであるが、お互いが皆んなを助けようとして、裏目に出てしまう。彼らがいかにその村を脱出するか、この村このあとどうなるのか、ハラハラドキドキの小説だった。
なんか感想というよりあらすじみたいになってしまった。