10/19 完全無罪 完読


冤罪物の小説。主人公は若手女性弁護士。既に判決が決まって21年も経っている、少女誘拐殺人の再審で、無罪にできるかどうかの攻防と、その結果、当時の被告が本当に冤罪であっのか、はたまた本当の犯人なのかと言う、正義と真実の追求が面白い。再審の結果は早い内に判るのであるが、冤罪かどうかは最後の方まで判らず、推理小説の様でもあった。
加えて、主人公の女性弁護士も実はその時の被害者で、たまたま逃げられて助かったのであるが、20数年間ずっとトラウマ状態で過ごしてきた事への対峙と言う設定も面白い。自分を誘拐したのは、今の受刑者で、その人が冤罪かもしれないと言う事で、弁護をするのであるが、もし、冤罪を勝ち取ったとしても、真犯人が捕まるまでは、本当の犯人かもしれず、その悪党を世に放つ事になってしまうと言った、葛藤も面白かった。