9/25 高校事変III 完読


何と2日で完読。やっぱり面白い。今回の設定は更にぶっ飛んており、主人公、優莉結衣が拉致され、得体の知れない島へ連れていかれ、そこで悪と対峙して行くと言うストーリー。
この島では、軍隊を使って重罰を取り入れ、徹底した教育を行う完全寮制の高校があり、所属する生徒は、親と断絶してしまい、程度の違いはあるが、精神的な病気をもち、拉致されても親は心配しない様な子供達。完全に恐怖による統治なのだが、個人個人で立場が違い、ここの生活もまんざらじゃ無い子供もいるが、恐怖政治には違いがなく、抜け出したい子供が大多数なのだろう。
そんな中に、連れてこられた優莉結衣。奴隷的な立場の子供をみて逆上。結果、この学校をぶっ潰してしまうのだが、連れてこられたとき、初めての土地で、見知らぬ人ばかりで、協力的な人は皆無の中、どうやって、切り抜けて行くのだろう、こんな状況では無理じゃんと考えながら読んでいくと、なるほどと思うぐらい、あたりまえの行動で立場を対等にしてしまう様は、やはりすごい。
ただ、一つだけ、最初に拉致されるところがあっけらかんとし過ぎていた感あり。これだけスーパーガールなのに、こんな簡単に拉致されるなんて。
ここの生徒たちは、こころに病を持った人達で、その様な子供を助けるための施設、学校を作りたいと言う事がこの本のテーマなのだが、前回読んだ『「子供を殺してください」と言う親たち』とリンクしていたので、内容的にも興味深かった。
Ⅳが11月に出るとか、また買ってしまうのだろう。