8/8 レプリカ達の夜 完読


私には訳の分からない本だった。主人公の周りの人が居なくなったり、突然死んで又復活したり、章の終わりに暴行を受けたのに、次の章で普通に過ごす所からはじまったり、シロクマが出たり、カッパがでたり、とにかくわからなかった。
伊坂幸太郎が絶賛しているのがよくわからない。
手塚治虫の「赤の他人」や永井豪の将棋の漫画に似ているのかも。前者は主人公が創造主に造られたひとで、主人公がそのことに気づいて調べていくと行った内容。後者は主人公が眠りから覚めたら、周りは合戦模様、よく見ると、馬やら槍やらあり、結果的に自分は歩であることに気づくといった内容。
今作品は、いろんなレプリカを製作している会社の品質保証担当が主人公で、最後には自分もレプリカだと気づくのであるが、それがどうしたと言った内容。
そんな中でも、なるほどと思った言葉。「時間は悲しい。過去は戻らず、未来は永遠に来ない。なのに時間は止まらない。いまこの瞬間にしか、わたくしたちは生きられないのです。」
世間では、未来は未知で、努力で開けるなんて言うけれど、未来は来ないと考えた方が、今の大切さを十分考えさせると思う。