3/30 金閣寺 完読

前から読みたかった金閣寺を完読する事ができた。仮面の告白に次いで三島由紀夫、2作目。

どもりという障害を持った青年が、美しく生きることに対して苦悩して苦悩して、最後に金閣寺を放火する物語。
実際にあった事件の小説で、解説に、徹底して取材した作品とあったが、どれだけ取材しても、青年のあそこまでの心情はとても書けるものではないと感じ、これこそが、三島由紀夫の凄さという事なんだろう。
仮面の告白の時は、ギリシャ神話とか、外国の哲人のことばとかが頻発してとてもわかりにくいと思ったが、金閣寺は、日本仏教が主であった為、主人公の哲学感が、少しわかった気がした。
柏木との認識と行為のやりとりは、最初何のことやらサッパリ分からなかったが、最後のくだりで、理解できたとまでは行かないが、おぼろげながらわかりかけた感じがした。
こんな感じの、問答なんか普通やんない物として読んでいたが、そう言えば若かりし頃、リアルとリアリズムの違いとか、語り合った事あったっけ。そう考えると、齢とともに、難しいはなしをしなくなった感がある。という事は、ここの所、文学作品読んで分かりにくいだの言っていたのは、単なる自分の能力の低下に他ならなかったという事であった。嘆かわしい。
描写が素晴らしいせいか、無性に金閣寺に行きたくなった。加えて、金閣寺は購入して何度も読んだ方が良いと思った。若い頃読んでたら人生感も変わっていたかも。